保護猫日記【仔猫ちゃん・その後】

mirinmama2006-11-01

いつの間にか10000ビューを突破しておりました。みなさま、仔猫ちゃんのその後についても気にかけていただいているんだな……と嬉しく嬉しく思っております。そして、このブログの更新は一段落としながらも、こうやって見に来てくださる方がたくさんいることに感謝いたします。本当にありがとうございます!
仔猫ちゃんが新しいお家の家族になってから早いもので1週間が過ぎました。今日は10000ビュー突破記念といたしまして、特別に【仔猫ちゃん・その後】を報告させていただきたいと思います。
仔猫ちゃんはとても元気に、可愛く成長しております。里親さまには本当によくしていただいているようです。「大人しい猫」が売りでしたが、仔猫らしく爆走したり、障子をペリペリしているそうです(笑)。里親さんが教育係となってしつけていらっしゃるそうですが、そのせいか、里親さんのことを「ちょっと怖い人?」と思っているらしく、里親さんは少し切ない気分になっているそうです(^_^;)
狭く日の当たらないバスルームでの生活は、もう忘れてくれたかな? と思います。今は大きなお家で、日向ぼっこもできるようになって……。本当に良かったです。素晴らしい方に巡り会えた仔猫ちゃんの強運に、改めて感謝しています。
写真は里親さんが送ってくださった写真です。とびきり美人になったと思いません? 落ち着いた顔をしていて、大事にされていることが伝わってきます。みなさま、仔猫ちゃんは大人の美猫ちゃんへと変身中です。心配することは何一つありません。
仔猫ちゃんのことを気にかけていただいたみなさま、本当にありがとうございました。
仔猫ちゃんは元気です。私も、先住猫みりんも、元気です。
みなさまも、どうかどうかお元気で♪

保護猫日記37・【ありがとうございました!】

mirinmama2006-10-23

今日、ナムちゃんを里親さまのところへお届けしてきました。
東京の私の家から、関西の里親さまのお宅まで、ナムちゃんはひと鳴きもせず、キャリーの中でずっとお利口にしていてくれました。あまりに大人しくしているので「まさかナムちゃんを入れ忘れた?」と思ってしまったほどですσ(^-^;) 最後まで保護主孝行のナムちゃんでした。
里親さまは優しく朗らかな方で、ナムちゃんを大切に考えてくださっていることがひしひしと伝わってきました。ご自宅はとっても日当たりのよい広いお宅で、ナムちゃんにとってはこれ以上ないほどに、理想的な環境です。
そしてわざわざ、これからナムちゃんが通うことになる獣医さんにも車で連れ行っていただきました。ちょうど休診時間だったので先生にご挨拶はできませんでしたが、とても清潔で大きな病院でした。
もう、何ひとつ、心配することはありません。里親さまの元で、ナムちゃんはとても幸せな猫生を送るでしょう。信頼できる里親さまに出会えて、私は安心して保護主を卒業することができます。
ナムちゃんをキャリーから出すと、新しい広いお家に驚いてすみっこに隠れてしまいました。でも、私が立ち去る時には、お別れの抱っこをさせてくれました。柔らかい感触、小さな体、かすかな息づかい……。最後の抱っこは胸が締め付けられました……。

たくさんの方にナムを愛していただけるようにと、毎日ナムの写真を撮り、書き綴ってきたこの保護猫日記も今日でおしまいです。みなさん、たくさんの応援と優しさをどうもありがとうございました。どれだけの言葉を尽くしても、私の気持ちを表すには足りません。本当に本当に、ありがとうございました。

毎日撮り続けた数百枚を数えるナムの写真と、この37日間のブログは、私にとってかけがえのない宝物です。ナムちゃん、ありがとうね。あなたの命は私に勇気をくれました。どうか元気で、幸せに!

ナムの物語はここで終わりますが、里親さんを探している猫ちゃんは、まだまだたくさんいます。(まだ猫を飼っていない)みなさんが猫と暮らすことを検討されることがあったら、その時はナムのような子がたくさんいることを思い出していただけたら……私にとってそれほど嬉しいことはありません。
みなさんと、たくさんの猫たちの幸せを願って。

みりんママ&ナム

保護猫日記36・【明日、お届けに行ってきます!】

mirinmama2006-10-22

明日、ナムは里親さまのところへお嫁にいきます。
ナム、今日でここでの仮住まいもようやくおしまいだよ。不自由させちゃってごめんね。ここでの暮らしはどうだった? 悪くはなかったよ、と思ってもらえたら嬉しいのだけれど。36日間、一緒にいてくれてどうもありがとう。うちを仮住まいに選んでくれてありがとう。
六本木の往来でナムを見つけた時のことは、きっと、忘れられないと思うよ。最初は手の届かないところに隠れてしまっていたのに、「ここにいたら死んじゃうよ? 一緒に行く?」と聞いたら、おぼつかない足取りでヨロヨロと私の所まで歩いてきてくれたよね。
カラスにつつかれた穴が体中にあったよね。お尻も他の猫に噛みつかれた跡があって、しっぽもひどく腫れていたよね。体も顔も傷だらけ。鼻水もくしゃみもひどくて。目も片方を細く開けるのだけで精一杯だったよね。あのとき「もしこのまま目が開かなかったら……」とすごく心配したんだよ。
病院に行っても痛い注射ばかりなのによく我慢したよね。苦いお薬も頑張って飲んだよね。もう、大丈夫だよ。寂しかったことも、痛かったことも、苦しかったことも、ひもじかったことも、怖かったことも、全部全部、おしまい。嫌な思い出は全部、ここに置いていくんだよ。今夜ここで眠って、目が覚めた時にはナムは新しい仔猫ちゃんになっているのだから。明日からどんなお名前で呼ばれるのかな? 楽しみだね!
ナムちゃんは猫エイズキャリアだけど、発症していないんだから、遠慮しないで元気いっぱいに過ごしてね。たくさん甘えて、たくさん遊んで。のんびりゆっくり暮らしていってね。私はナムちゃんの病気が、ずっとずっと発症しないでいられるように毎日毎日祈っているからね。
祈ることしかできないけれど。それが、ナムにしてあげられる最後のことだから。
今夜はたくさん眠って、明日は元気におでかけしよう! うれしいね、明日はナムのもう一つのお誕生日だ♪

保護猫日記35・【里親さまが見つかりました!】

mirinmama2006-10-21

ナムとの暮らしも残すところ、あと1日。明後日はナムを里親さまにお届けする日です。新幹線のチケットも取りました。 ナム、鳴かないでいてくれるかしら?
ナムは私にとてもよく懐いてくれたように思います。やはりゴハンをあげる人が一番なのでしょう。私が部屋に入っていくと、眠っていても目を覚まし、寝場所から私に近づいてきてくれます。そう考えると、ナムの熟睡した顔は数えるほどしか見ていないことに気付きました。あまり一緒にいてあげられなかったので、私がいるときは眠くても起きていてくれたのかもしれません。今まで、ナムが落ち着いて身繕いしたり、のんびりしている姿よりも、嬉しそうにはしゃぐ姿ばかりを見てきたように思います。
それはそれでとても嬉しいことですが……。今日は、ナムがのんびりしたり、眠りに落ちる顔をじっくり見たくてバスルームにばかりいます。
そして今、ナムがお気に入りの膝掛けの上で、のんびりと身繕いしています。時折、私の目ジッとを見つめながら。あ! 今、ナムが私の膝の上に移動してきました。        ナムはあったかいね〜。ナムは重くなったね〜。このまま、眠ってくれる?         じゃれなくていいから眠りなさーい!                               ほらほらエプロン噛まないの!
ゴロゴロがひときわ大きな音になってきました。膝にナムの鼓動が伝わります。あ…寝ちゃったかな?
今私は、眠るナムを膝に乗せながら、携帯メールでこの日記を書いています。      本当に、保護主孝行な猫ちゃん。                                 おかげさまで、たっぷりとナムの寝顔を見させてもらっています('-^*)/
この重さも暖かさも、ゴロゴロという響きも、そしてこの足の痺れも(^-^;)、きっと忘れないような気がします。
今日だけは足がしびれるなんて考えずに、もう少しだけここにいることにします。ナムが自然に目を覚ますまで、ここでこうしていてあげたい気分です。
あぁ! 私のお腹がグルグル鳴って、ナムが起きてしまいました。私のお腹のバカ!

保護猫日記34・【里親さまが見つかりました!】

mirinmama2006-10-20

ナムとの暮らしもあと少し。里親さまもナムを受け入れる準備を着々と進めていてくださるとのこと。嬉しい限りです。
限られたナムとの時間を大切にしようと思い、狭いバスルームにいる時間が増えています。抱っこしたり、膝に乗せたり、いちゃいちゃしたいのですが、ナムはそんな私を横目に遊びに夢中です。遊び疲れたころに膝に乗せてみるのですが、やっぱりおもちゃに気をとられてばかりだったりします(^o^;)
それも、ナムが元気になってくれた証拠ですよね! 遊びの最中は私の膝や足を横切っていったり、私の膝を拠点にしておもちゃを狙ったりするのですが、そうした時にナムの暖かいぬくもりや重さや息づかいを感じて、とても幸せな気分になります。ピクリとも動かなかった保護当初のナムを思い出すと、信じられないほどです。
私がいなくても一人で遊んでいられるよね? と部屋を離れると、少し寂しそうに「にゃぁ」とガラス越しに鳴きます。でも、お利口で我慢強いナムは、2〜3度鳴いておとなしくしてくれます。最後の最後まで、手の掛からないよい子です。
私が部屋にいるだけで、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれる甘えん坊な一面と、いなくなったら我慢しなくちゃいけないんだと理解している我慢強い一面。こんなにお利口さんに育ってくれてありがとうね。でも、新しいお家では、遠慮しないでいっぱい甘えるんだよ。たくさん、たくさん愛してもらってね。

今日もナムは可愛く元気です♪
あともう少しの間、このブログとナムにお付き合いいただければ嬉しいです。

保護猫日記33・【里親さまが見つかりました!】

mirinmama2006-10-19

10月23日(月)にナムちゃんを里親さまの元へお届けすることが決まりました。私とナムの最初で最後の遠出になります。ナム、新しいお家があるところは、のんびりとしたいいところだよ。六本木みたいに、人や車がいっぱいで、カラスが襲ってくるようなところじゃないから、安心してね。ちょっと長い旅だけど、お利口にしているんだよ。
今日もナムは朝6時から一人遊びをはじめていました。珍しく「にゃぁん」と鳴くのでゴハンの用意をして部屋に入っていくと「ごはんじゃないです! ちょっと遊んでです!」ということだったらしく、ゴロゴロゴロと喉を鳴らしながらまとわりついてきます。結局、朝6時過ぎからナムの部屋で過ごすこと1時間。一緒に遊んだり、撫でくりまわしたり。遊んでいるうちに、思わず私にカプッとして叱られたり、いつのまにか膝に乗せられて爪をチョンチョン切られたり。こんな朝もいいよね。
日に日に元気に活発になっていくナム、やはりバスルームでは狭すぎます。ナムは全力で走ることもジャンプすることもままならかったのに、よく我慢してくれました。新しいお家ではたくさん走ってたくさんジャンプもできるよ! 楽しみだね♪ 新しい家族もナムが来るのを楽しみに待っていてくれるよ♪
ナムがいる生活も残すところあと3日。ナムを見ているとたくさんのことを思い出します。 保護したあの日のこと。はじめて鼻の頭がひんやりと濡れた日のこと。身繕いをはじめる余裕ができた日のこと。ひんやり濡れた鼻を私の鼻にすりよせてきたあの日のこと。キラキラとした瞳の輝きを取り戻した日のこと。ガラス越しに私の姿が見えると、ドアの近くで待つようになった日のこと。あともうすこし、一緒に思い出を作ろうね。
ナムは今日も可愛く、元気で、健気な猫ちゃんです♪
みなさまには、本当に暖かいお心を寄せていただいて感謝しております。このブログにも、もうしばらくお付き合いいただけたら嬉しいです。

保護猫日記32・【里親さまが見つかりました!】

mirinmama2006-10-18

ナムの里親さまが見つかったことに、たくさんの方が喜んでくださっています。本当にありがとうございました!
午前中はナムを病院へ。通いなれた獣医さんへの道、ずっしり重くなったキャリー、9月の風と10月の風。ナム、この道を通るのも最後だね。一緒に何度も、この道を通ったね。   キャリーの中に入ったナムを写真に撮るのは、保護した日以来。ホントに大きくなりました。
「里親さんが決まりました!」と病院の方たちに報告すると「信じられない! 嬉しい!」と心から喜んでくださいました。ナムは病院の方たちにもすごく可愛がってもらっていましたから……。今日はフロントラインの処置と共に、ナムに今まで使ってきたお薬を書類にしてもらえるようにお願いをしてきました。獣医さんが変わっても、今までナムに使ってきた薬がわかれば、ナムの体を理解する助けになるかと思います。書類作りは快く引きうけてくださいました。ナムの体重は1840グラムに。保護してからほぼ倍の体重になりました。  大きくなったね。 可愛くなったね。 元気になったね。                     動物病院のみなさん、本当にありがとうございました。ナムが大変お世話になりました。
午後は貼っていただいたチラシを剥がしにあちこちへ。お礼を述べると、皆さん例外なく、とてもとても喜んでくださいました。「可愛い顔だから、たくさんの人が目に留めていたけれど、病気のことがあって……。なかなか力になれなくてごめんなさい。本当に良かったですね!」とこちらが恐縮してしまうほどに気にかけてくださってました。チラシだけのつながりでしたが、常にナムのことを心配して心に留めておいてくださってたことを知って感激しました。恥ずかしながら、涙を浮かべながらのチラシ回収となってしまいました。1ヵ月前はチラシを貼ってくださるようお願いにまわった多くの場所で「できません」と断られ、悔し涙がこぼれましたが、今日は嬉しい涙です。
ナムは今日も可愛く元気です♪ もうすぐ、もっと広いところで走れるね。日向ぼっこもたくさんできるね。あと少し、ここで我慢するんだよ。